預貯金はいいけど、投資はだめという日本人的心理

お金

皆さんは貯金をされていますか?という質問を投げかけたとして、おそらくほとんどの人が「貯金をしている」と答えるのではないかと思います。

では、皆さんは投資をしていますか?という質問を投げかけたとしたら、どうでしょうか。「投資をしている」と答える人は貯金の場合と比較して少ないのではないかと思います。

同じお金の運用方法ですがどうしてこのような違いが起こるのでしょうか。今回はこのような違いについて考えます。

預貯金が推奨される理由

預貯金がこのように推奨されるのには以下のような理由があると思います。

・元金割れ(預け入れた金額よりも少なくなること)がない
・放っておいても少し利息が付いている
・すぐ引き出せる状態なので何かあっても安心 
など

何と言っても預貯金は定期預金等の期間の定められたものを除けば、預けていても、必要になったら現金としていつでも引き出せるというのが大きな利点でしょう。

貯金が活発に利用されるようになったのは明治時代、戦争に多額の資金が必要になったため、国民に貯金を呼びかけ、そのお金をもとに戦争の道具を作ったのでした。

国民が現在でいうところのタンス預金をしていると、市場にお金が出回りません。しかし、貯金をしてもらえば、お金が市場に出回るわけですから、そのお金を有効活用しようという魂胆だったのです。

この方法は高度経済成長期も採られ、インフラの整備や経済成長に貢献しました。

このように貯金が国を挙げて推奨されていた当時生きていた現在の祖父母世代が、貯金は素晴らしいこという「貯金の美徳」を語り、その子どもの親世代が「貯金をしなさい・した方がいい」という教えを受けてきたことで、貯金をしているとえらい、貯金は素晴らしいといった「貯金の美学」が生まれ、いまなお色あせることなく語られ続けています。

一昔前までは預金の利率が高く、安定して運用益が期待できていたかもしれませんが、現在では一部ネット銀行を除き、0.001%のような低い金利の銀行が多いため、安定してはいますが、運用益は雀の涙程度でしょう。万一の事があった場合の備えとして預貯金は強い味方ですが、運用となると話が違います。

投資に抵抗感を抱く理由

預貯金と同じく、お金の運用として株をはじめとした投資が挙げられることがあります。しかし、預貯金と比較して投資を行ってい人は少なく、日本証券業協会によると預貯金を行っている人がおよそ9割に対して、投資はおよそ2割です。どうしてこのような差が生まれるのか。これには以下のような理由があると思います。

・損をする可能性がある
・投資は得体がしれない・怪しい
・始め方がそもそもわからない 
など

預貯金と異なり、株をはじめとする投資は、市場に出回る金融商品を取引して利益を出します。絶えずそれらの価格は変化していることから、高い値段で買ってそれよりも安い値段で売ったらもちろん損失が出ます。

「せっかくお金を投資したのに、減って返ってくる可能性がある」という部分が、投資に抵抗感を抱く第一の理由なのではないでしょうか。

また、「○○万円儲かった」や「絶対に損をしない」などの文言の書かれた書籍・記事が世に出回っていることから「投資は損もするはずなになぜ…?」といった感情に拍車をかけ、一部の方には「得体のしれない怪しいもの」といったように捉えられているのではないかと思います。

確かに、何もしなくても、ただ預けるだけで少しでも増える預貯金に対して、自分で投資する金融商品を選択し、増えるか減るかわからないリスクを抱える投資はやはり抵抗感を抱くかもしれません。しかし、前述したように現在主流の預貯金という運用方法は明治時代以前は普及していませんでした。おそらく、当時の人も現在でいうところの投資のように「得体のしれない怪しいもの」というように捉えたのではないでしょうか。

実際、投資は預貯金よりも始めるまでの手間はかかる

ここまで、「なぜ、投資の方という運用手段もあるのに、貯金ばかりしているんだ」といったスタンスで説明を進めてきましたが、万一の備えとしての預貯金はすぐ現金として利用できるという面で、投資よりも間違いなく優れています。

あくまでそれは万一の備えの話。

現状の預貯金は、運用のツールとして考えた場合は、前述した通りあまり優れているとは言えません。

じゃあすぐに投資を始めればいいかというとそうとは断言できません。なぜなら、株をはじめとする金融商品は絶えず価格が変化しており、タイミングを間違って購入してしまうと、損失が出る可能性があるからです。

では、どうすれば…が一定数いると思います。答えは簡単。軽く勉強をすればいいのです。まったく分からないからこそ怪しいと感じてしまいます。

預貯金はそこまで知識がなくても、気軽に始められますが、投資の場合は始めるまでの障壁(ハードル)は、預貯金よりも高いです。そこで、少し勉強をして障壁を下げてから投資デビューをすることが好ましいでしょう。もちろん、投資に関する知識を蓄えて「自分には合っていない」と思ったら、そこで辞めてしまうのも1つの手です。

投資デビューの方法は今後の記事でも随時解説していきます。

近年では、年金の受け取り可能年齢が引き上げられており、老後の年金が受け取れるか定かではない今日、自分で老後や今後の資金を調達できるよう、準備をしておくといいかもしれません。

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