お前この前テレワーク賛成してたやんけ!手のひらクルクルかよ!?
と思われた方もいるかもしれない。もちろん私個人としてはテレワーク大歓迎だ。しかし、日本の働き方ではテレワークで生産性が低下するのは仕方がないのではないかと思う。
今回はなぜ日本の働き方はテレワークで生産性が下がるのかを考えてみたい。
雇用形態
最近話題に上がる雇用形態にジョブ型とメンバーシップ型雇用がある。
ここではざっくりとした捉え方のみ話、細かい解説は専門の方に任せたいと思う。
- ジョブ型雇用
- ・労働者が仕事内容を選ぶ
- ・業務内容が明確
- ・専門性を活かせる
- メンバーシップ型雇用
- ・会社が労働者の仕事を選ぶ
- ・業務内容が明確でない
- ・多くの経験ができる
日本で主流の雇用形態
日本の多くの企業はメンバーシップ型雇用を採用している。これは、日本の集団就職や、新卒一斉採用と相性が良いため採用されてきた。しかし、経団連の新卒一斉採用ルール廃止や、テレワークの普及などで見直しの機運が高まっている。
ではなぜ現代の日本の働き方であるメンバーシップ型とテレワークが相性が悪いのだろうか。
答えは簡単で自分の業務が明確でないためである。確かに自分に割り振られた仕事はあるが、それが終わったら別の仕事が割り振られる。つまり時給制とほとんど同じであるため、効率的に仕事をこなしてもメリットがないのである。(評価は上がるだろうが・・・)
そのような状態で監視のないテレワークになれば、必然的に周りから不自然に思われない程度に手を抜く人が出てくるのは仕方がないのではないだろうか。
つまり、「仕事量や内容」ではなく「業務時間」で評価される現状の評価制度の問題が周囲からの圧力がない環境で露呈しただけなのである。
つまり効率よく仕事をして定時に帰る人よりゆっくり仕事をして残業して帰る人の方が高給取りなのだ。
テレワークで生産性が低下する理由
今までの日本の会社は生産性の高い人が生産性の低い人の補填をしていたわけだ。ところがテレワークになり効率よく働いてもその事実を隠せるようになった。極端な話8時間のうち4時間で仕事を終わらせ残りの時間を勉強に当てられるのだ。これに気づいた人から自分の生産性を低く見せ始めるのでわないだろうか。
つまり、生産性の高かった人が生産性を低く見せることで会社平均の生産性が低下するわけだ。
まとめ
実質時間給の日本式の働き方では個人の生産性を上げるメリットがなく、むしろ生産性を下げて楽をした方がメリットがある状態なのである。
テレワークという外圧の少ない環境で日本式の問題点が露呈してしまったと言えるだろう。
働く人自身が生産性を上げることでメリットを得られるような環境を構築することが、結果的に会社平均の生産性が上がるのではないだろうか。
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