前回のミニマリストへの挑戦の投稿で触れた忘れ物。
忘れ物をしたくてする人はまずいないません。むしろ、気をつけているにもかかわらず、忘れてしまうものではないでしょうか。「できることなら、忘れ物をなくしたい…」では、どうやったら忘れ物を無くすことが出来るでしょうか。
筆者が考える物の種類
忘れ物について考える前に、外出に際して持っていく物について考えてみましょう。持っていく物には大きくわけて2つの種類あると筆者は考えています。
1つ目は当日必要になると外出時点で分かっている物。これを必要性が確定している物、略して「ヒッカクな物」と名づけることにします。
2つ目は外出時点では必要か分からないけど、必要になってしまった物、これは必要性が未確定な物、略して「ヒミッカクな物」と名づけることにしましょう。
例えばどこかに電車に乗って外出するとしましょう。この際、いつも使っている交通系ICカード(Suica・PASMO等)を忘れてしまった場合はヒッカクな物を忘れたことになります。対して、外出中に紙等で手を切ってしまったとして、家にはあるけど、手元に絆創膏がなったとします。外出時点では手を切ることが分からず、必要かどうかが分からないため、今回の例では絆創膏はヒミッカクな物となります。
ヒッカクな物に関しては、外出時点で忘れることを阻止できますが、ヒミッカクな物は、外出時点では必要かどうか分からないため、忘れることを阻止するということが出来ません。そもそも、有事の時でないとヒミッカクな物は忘れ物として認識されません。今回挙げた例であれば、手を切る事がなければ、絆創膏は忘れ物として認識されることはありません。
前述したように、ヒミッカクな物に関しては外出時点で気づくということが難しく、忘れ物を防止できるのは、原則ヒッカクな物のみとなりますが、ヒッカクな物を忘れないためにはどのような方法があるでしょうか。
ヒッカクな物を忘れないために
ヒッカクな物ですが、必要性が確定しているからと言っても、ふとした拍子に忘れてしまうことがあります。
そんな時でも、忘れ物をしないようにする方法があります。それは、持ち物を確認する際、記憶に頼りすぎないこと、すなわち外出時の持ち物リストを作成することです。
例えば、仕事で外出する際に持っていくものを下の図のように列挙し、これと照らし合わせて持っていくものを集めていきます。

持っていくものが既に決まっているので、余程のことをしない限りは忘れ物をすることはありません。また、外出のシーン、季節によってリストを作成していくのも効果的です。例えば上記のように仕事なのか、それともプライベートなのか、季節は夏なのか、冬なのかによってリストをそれぞれ作成し、任意の場所に張り付けておきます。
こうすることで、準備をする際に手間取ることなく、「どれを持っていくんだったっけ…もう忘れものはないかな?」と悩む時間も無くなり、準備中の忘れ物を極力するなくできるほか、これに使う時間も省力化することが可能です。
気分でカバンを変えて出かける際に、変える前のカバンの中に何か必要な物を入れ忘れたままにしてしまい、忘れてしまうといったことも、このようにリスト化することによってなくすことができます。
忘れ物がなくなる事で、忘れ物をした際に、物を現地調達する必要がなくなり、その結果、無駄な物を自分の手元に置いておく必要もなくなりますので、結果的にミニマリストへつなげることもできます。ただし、前述した通り、ミヒッカクな物に関しては、外出時点で必要かどうかが分かりませんので、この限りではありません。
通常とは違う持ち物はどうする?
時には外出の際にリスト化している物の他にヒッカクな物も出てきます。
例えば仕事であればプロジェクトの書類や試作品、プライベートであれば相手へのプレゼント、などなど。こういったものはいつも持っていく癖がないので、とかく忘れがちです。
こういった物に関しては、携帯のメモ機能でもいいですし、付箋やメモ用紙に自分が分かるように書いて目立つことに張っておくなどすることで忘れ物になる事を防止できるでしょう。また、メモ以前に、前日に当日の外出の準備をしておくことで、当日に忘れることを防ぐことができます。
記憶はあいまいな物であるという認識を
記憶はあいまいなものなので、確実ではありません。そのため、持ち物の準備を記憶に頼ると断片的に忘れている部分がある可能性があるため、注意が必要です。
例えば、当日の朝に記憶に頼り、「忘れ物はない!」と自負していても、持っていくもの自体の記憶が曖昧なため、持っていくはずのものを忘れてしまい、忘れ物をしていることがあります。
また、準備する前までは覚えていたものの、準備するときに限って忘れてしまい、外出してから気づくといったこともありますので、忘れ物をしないためには、記憶ではなく、書き記したリスト等の記録に頼るべきでしょう。
生活の中にルールを設けることで窮屈な感覚があるかもしれませんが、実際にやってみると、持ち物を確認する際に無駄な思考から解放されるので、逆に快適で解放感を感じるかもしれません。
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