二兎追うものは一兎も得ずは現代でも通用するか

ことわざ

「二兎追うものは一兎も得ず」この諺は誰しも聞いたことのあるものだと思います。では、この諺の意味について少し深く考えたことはあるでしょうか。今回はこのことわざを題目に記事を記していきたいと思います。

まず、この諺の意味は?

weblio辞典によれば「同時に違った二つの事をしようとすれば、結局どちらも成功しないというたとえ。西洋のことわざ。」とされています。

つまり、一度に2つのことをすると失敗してしまうので、そうするのではなく、1つ1つ着実に進めていくことが大切と諭すような諺である事が分かります。

一兎を追い続けるとどうなるか。

一兎を追い続ける。つまり、1つのことに力を注ぎ続けるとどうなるでしょうか。

1つのことに力を注ぎ続ける例として「職人」と呼ばれる人が挙げられます。職人はものを作るなど、ある特定の分野にあたってのプロフェッショナルです。例えば鍛冶職人がいたとすれば、その方は刃物や金物を作るプロフェッショナルですし、飴職人がいたとしたら、その人は飴を作るプロフェッショナルです。

1つのことに集中することによって狭く、深い知識や、経験が蓄積され、この結果その道のプロフェッショナルになることができます。

このように、一兎を追い続けることによってそれを極めることができ、専門家としての立ち位置を確立することができます。

一見、1つのことについて取り組むことは複数の事例に取り組むよりも簡単なように思えるかもしれませんが、実際は複数よりも難しいことがほとんどです。この理由として、飽きという概念を捨て、それ一つを遂行する必要があるからです。例えば、複数のこと行っている場合であれば、「こちらはここまで進んだから、今度はこっちに取り組もう」という考えで、取り組む事例を変更することが可能です。

しかし、1つのものについて取り組むということは、それに対してあくなき探求心を持つ必要があるのです。たいていの人間は飽きるという性質を持っていますから、これを覆すことは大変に難しく、自分が相当好きでないとやっていけません。

二兎追うことはできるか

この諺では、二兎追うことは推奨されていません。では、二兎を追うことはできないのでしょうか。

結論から申し上げれば、二兎追うことは十分可能だと言えるでしょう。こういえる理由として、現代では、二束のわらじや2つの肩書きを持って生活している人がいるからです。

たとえば、以前にとあることで有名になった某県の知事がおりましたが、その方は弁護士であり、医師という肩書きを持っていらっしゃいました。それぞれ難しい資格ですし、取得するのも困難です。しかし、その2つを持っているということはどちらにも注力し、結果を残したということ。つまりは二兎を追うことも可能であるということを示しています。

生半可な努力では二兎は追えない

上記で、この諺では推奨されていない二兎を追うこともできると申し上げましたが、だれでも無条件に達成できるわけではないという注意点があります。

例えば、2人の人がいたとして、ある人は期日までに1つの資格を取得しようとしていて、もう一方の人は期日は同じですが、1つではなく、2つ資格を取得しようとしていたとします。

この場合、資格の難易度にもよりますが、すべて同等の難易度だった場合には、確実に2つの資格を取得する方が困難でしょう。また、その場合、単純に2つの資格分を頑張ればいいというわけではなく、並行して行うわけですから、知識が混在しないように、1つの資格を取得するよりも頑張りが必要になると考えられます。

これを理解しておらず、「なんとなくできるだろう」と高を括って何も気概もなく生半可な気持ちで物事に取り組んでいては、二兎はおろか、一兎を得ることすらできません。二兎を得るには一兎を得る以上に努力をしなければいけないのです。

おそらくこの諺では、2つのことを同時にやったらできないという単純な考えではなく、1つのことすらろくにできないのなら、2つも追えるはずがないという意味合いが強いと考えられます。

その反面、こちらも前述しましたが、1つのことをとことん探求心を持って取り組むより、労力は必要ですが、取り組む事柄を変えることで、リフレッシュしながら取り組むことができるという利点があります。

現代では何兎ぐらい追えばいいか

前述した通り、一兎を極めることはもちろん重要です。その道のプロである職人は生半可な気持ちでなる事はできません。しかし、以前の執筆した記事でも述べていますが、現代社会はまさに激動の時代で、職人の世界等の一部を除いた部分では、一兎を極めること以外にも重要なことがあると考えられます。それは、周りの世界に目を向けてみるということです。

仕事を例にして考えてみた場合、未だ「正社員こそ正義」というような風潮は衰えませんが、それでも以前よりは一兎に固執する必要がない世の中になりつつあります。

例えば働き方で考えるのであれば、「仕事兎」を追いながら、動画編集等の「副業兎」やキャリアアップを目指す「転職兎」などに目を向けてみるなど、1つのことに固執するのではなく、1つのことをしながら、広く視点を持って他の兎に興味を持つことが今後の生活を送る上で重要になるでしょう。

あまり多くの兎を追いすぎると収拾がつかなくなりますが、2.3匹程度であれば、追うことはせずとも、興味を持つことで、自分の生活に変化を与えてくれるのではないでしょうか。

ことわざ
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